Sound Installation[A/o]

2012,3/10(sat)-3/25(sun)
at:AIR Minami-Yamashiromura[Aoi-Ie]
(gallery den mym annex)
hours:12:00-17:00 

DSCN0027
















SjQ初のサウンド・インスタレーション作品。
京都府唯一の村・南山城村の古民家を改装し2012年から営業をスタートしたアーティスト・イン・レジデンス「AIR南山城村・青い家」のオープニング企画として制作した。

家屋全体に配置されたサウンドが互いに共鳴し合いながら、家そのものが命を宿したかのように様々な表情を見せる音響作品として完成。SjQライブの新たな形を提示する機会ともなった。作品は2週間に渡り同施設にて公開された。




about A/o

「AIR南山城村」は3月より開始する、過疎村の古民家を再生し、
アーティストの滞在制作を可能にするプロジェクト。
SJQはこの最初の滞在アーティストとして、この2月、レコーディングを数日間に渡り行った。
その最後に、SJQは新たに出発するこの空間へのトリビュート作品を制作した。
これは、SJQとしては初のサウンドインスタレーションとなる。

今後大勢の人達によって制作や発表が行われていくであろう、
可能性に満ちた空間を「浸す」ためのサウンドデザイン。
日本の古い家屋では、広い空間が襖や障子などで様々に区切られ、
複数の「間」が形成される構造になっている。
これらに複数の音源が配置され、互いに反応し合う事で音の「動き」やサウンドスケープが形成されていく。
加えて、空間毎に微細に異なる音を配置することによって、全体としては古民家そのものがひとつのドローン、アンサンブルの共鳴箱として響くように設計された。

家屋内での顔の向きや立つ場所、そして歩行する軌跡。
これらによって体感できる音の響きは刻一刻と変化する。
来訪者は家屋内の好きな位置に立ったり動くことで、気のおもむくままに好む音の像や定位、感触を見つけ、とどまることができる。

家屋の周囲には一面の森と茶畑が広がる。
陽光の中、開放的な古民家で好きなだけの時間、好きな位置で音を体験する。
これはSJQにおけるもう一つの「ライブ」の形態といえる。

*表題は、この古民家が通称「青い家」と呼ばれ、文字通り青い屋根を持つことに由来している

detail:特設サイト