SjQ++[arc] in Aichi Triennale 2013

“arc”あいちトリエンナーレ2013委託制作作品 

『“arc”は、名古屋市中心部にある繊維街で公演されるパフォーマンス作品です。再開発により絶えず新陳代謝を繰り返す都市 空間には、多様な地形やビル群の凹凸の パターンが表れます。それは、数ヶ月もすれば、さらなる解体や建造を伴って、また異なる形状へと流転していきます。 arcで は、長者町のとあるエリアにある 「2013年10月」時点の都市形状のパター ンを利用して、音と映像のパフォーマンス をその場で形成します。』
(フライヤーより抜粋) 

2013年度あいちトリエンナーレ映像部門より委託制作を受けて制作した作品。
名古屋市中心部にあ る「長者町」と呼ばれる遷移問屋街での公演を前提に制作された。委託を受けて、三度の現地視察とスタッフとの検討を行い、会場と内容を選定した。

この地区は、再開発地区であり老朽化したビ ルが取り壊されて、パーキングに変更され、やがてある程度同様の区域がまとまったところで別の ビルが建築されるというパターンを繰り返している。

このため、この地区には、谷のように道路面 接面を除く三面がビルに囲まれたパーキングの地形パターンが18箇所存在した。この中で、最も多 様な投影面と演奏者の配置が可能な空間を絞り、その中から主催者側の用件と最も合致する会場が 選定された。

奇しくも、この場所は同日夏祭りに使われる空間であり、夏祭り終了直後に突然 SjQ++によるパフォーマンスが行われるという演出になった。

650人を動員(実行委員会調べ)。